●No,49

「正(プラス)の感情のチェック」で見えてくる「距離」とは

前回、「正(プラス)の感情」もチェックする必要があるという話をしました。

もちろん、チェックしなければならない理由は「自我」の存在が原因なので、「私は無我である」と言い切れる人は、特にする必要はないでしょう。




そして今回、人間は「喜びを求める」といった欲求を持っているものですが、では「正(プラス)の感情のチェック」が何故必要なのか、そして「正(プラス)の感情のチェック」によってどうなるのかをお話させて頂きます。






よく、幼稚園の送迎バスを待っているお母さん達が立ち話をしている光景を見かけます。

他にも、敷地内に公園などがある大きなマンションなどでは、子供たちの下校時刻頃になると、あちらこちらでお母さんたちのグループができており、楽しそうに立ち話をして盛り上がっています。



こういった光景を見て、私は思います。



「本当に楽しくて笑っているのだろうか?」
「あの4人のグループの中で一人位は、他の3人に話を合わせてはいないだろうか?」


こんな風に思う私を「捻くれている」などとは思わないで下さい。

それなりの理由があるのです。




では、それなりの理由を述べます。


本当に仲のいい友達同士で飲んでいる時には、結構いろんな話をして盛り上がるでしょう。しかも、お互い何でも言い合っても大丈夫だったりします。


しかし!


もし、仕事関係の人と飲みに言った場合はどうですか?

ま、気を使いますよね?

かと言って必ずしもつまらないとも限りません。



私は経験あるのですが、仕事関係の人たちと飲みに行った場合、楽しくは飲めます。

気を使って楽しめないということは決してありません。

しかし、心底楽しいかというと、そうでもありません。

つまり、波長が合う友達と飲んでいる訳ではないから、ある程度人間関係にも距離が必要であり、その距離を保ちながらの飲み会ということになります。

だから、距離が友達のように近ければそれだけ話題も合うし考え方も近かったりして盛り上がれるのですが、仕事仲間となるとそうはいかず、ある程度の距離を取らなければ人間関係におけるバランスを崩してしまいます。



実は、この「距離の取り方」が分かれば、どんな人たち(と言っても限界はありますが)とでも、それなりに楽しく飲み、盛り上がることは可能なのです。

私の言う「気を使う」はストレスにはなり難く、寧ろ人間関係に於ける「距離感」を掴むことが出来るので、それなりに楽しむことが出来るという訳です。





「距離感」とは、他者と自分の関係(或いは位置付け)に於ける、他者に自分のことをどのように思ってもらっても気にしない、あくまでも他者と一番居やすい(居心地のいい)と感じられる位置関係(距離)を意味します。







で、話は「お母さんたちのグループ」に戻ります。


今の私の経験談でも分かるように、もし距離が分かっていれば他のお母さんたちとはうまくいくでしょう。

というか、それなりに楽しい時を過ごすことは出来るでしょう。



しかし、もし「本当は、家に帰りたいのだけれど、あの人に声を掛けられたから、話を聞かなきゃならないなあ。しかも、相槌を打って終わりだし。面倒なんだけど、付き合わないと、ここじゃ住み難くなるし。」などと、合わせなければならなくなり、いつも苦痛を味わっているのにも関わらず、そんな自分をごまかし、一緒になって盛り上がっているうちに「本当はこの人たちと友達になりたかったんだ。」と自分に嘘をつき始め、個性を殺している、なんてことはありませんか?


と言いたいのです。



これでもまだ、「おまえって捻くれているな。」

と思う人がいるかも知れないので更に付け加えます。




例えばクラスで人気者の誰かと友達でいたいと思ったときに、純粋に友達になりたいという気持ちからではなく、人気者の友達として存在したいといった欲求を理解できるでしょうか?


もしそれで、その人気者と友達になることが出来、ワイワイ楽しく過ごせたとして、嬉しいといったプラスの感情は生まれるでしょうが、果たして純粋なものだと思いますか?


つまり、友達との調和している状態をたのしんだり、その友達が楽しんでいることが自分の喜びだったりした場合なら、そのプラス(喜び)の感情は問題ないでしょうが、もし、自分が、「今、自分はクラスの人気者と一緒にいるんだ。」といった自分の状況、状態をただ喜んでいるとしたら、その感情は、例え「喜び」であったとしても「感情のチェック」によって、「自我からの欲求」を見つける必要があるということなのです。




「負(マイナス)の感情」であれば、人は大抵「不快」に感じ、その感情を取り除きたい欲求が生まれます。


しかし、「正(プラス)の感情」の場合、「喜び」などの快感を味わうこととなり「感情のチェックの必要性」を感じにくくなります。


だからこそ、「プラスの感情」が動いた時にもチェックをすることにより、更に「自分の欲求」「心の傾向性」が見えてくるのです。



そして、「距離感」が分かるようになります。





チェックポイントは、「プラスの感情」でも、「自我から来る欲求」が原因の感情が動いた場合、「気持ちの浮つき」を感じると思います。


・・・う〜ん、これだけじゃ、難しいですかね・・・。


【2008/06/23 20:58】
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瀧 將剛
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    「感情」についてあらゆる角度から見つめ、そしてより多くの人達が、「感情」に振り回されずに日々暮らせるようにお手伝いをさせて頂くためと、「演技」についてのブログです。
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